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九谷焼窯元 上出長右衛門窯 代表の上出惠悟さん。窯元としての一面をもちつつ、音楽や芸術にも造詣が深い上出さんがセレクトするお粥とは、一体どんなものなのだろうか。粥や佐藤 店主 佐藤恭史さんについて、上出さん視点から語っていただいた。

音楽を通じて出会った、染み渡るお粥の味。

ーまずは、上出さんと佐藤さんが出会ったきっかけを教えてください。

学生の頃から「浅草ジンタ」というバンドが大好きだったんですけど、そのバンドがライブをしに大学に来ることになって、ライブを聞きに行ったんです。それから何度もライブを見に行ったりしていて、その頃は1人のファンでした。
それから何年も経ち、工房の中で石川のローカルラジオを聞いていたら、浅草ジンタの曲が流れてきたんです。
浅草ジンタって結構アンダーグラウンド的な感じがあって。石川のローカルな放送局から曲が流れるなんて驚きでした。それでラジオ局の知り合いの方に連絡したら、浅草ジンタが石川に来ることを教えてもらって。それでリーダーの方にお会いして、仲良くなったんです。
佐藤さんは、そのバンドのメンバーということでリーダーの方に紹介してもらったのが出会いですね。

ー学生のときに聞いていたバンドというお話がありましたが、浅草ジンタにはどのような印象を抱いていたのでしょうか。

僕、小さい頃から音楽を聞いていて、好きな音楽の幅も広いんです。浅草ジンタは、日本っぽいっていうかちょっとお祭り感のある音楽なんですよね。それがすごく粋な感じのさっぱりした音楽をつくりあげていて、好きなんです。

根っこがある感じがしていて、様々な音楽を吸収することで浅草ジンタってバンドが形作られているんじゃないかって。江戸の粋な感じっていうんですかね。大正、昭和とかそういう近代日本の音楽や流行歌と海外の音楽が混じり合っているバンドというか。そういう新しい音楽というのが良いバランスでかつ、名前に浅草って入っているローカルなバンドなのに、グローバルに音楽をやっているのがめちゃくちゃかっこいいなって思っていました。

ーなるほど。音楽から親交が深まり、生まれたアイテムもあるとお聞きしました。

そうですね。3周年記念で蓮華を作って欲しいと依頼をもらったんです。粥や佐藤さんが台湾のお粥文化と日本の出汁文化を組み合わせたお粥を作ると聞いたので、底の部分に2匹の龍がいて龍の間に米の印が入ることで、「粥」という字を表現したデザインになっています。

実は、中国の皇帝しか使えない龍というのがあって、それが5本指の龍なんです。なので日本では、3本指の龍が描かれています。今回は5本指の龍を大陸、3本指の龍を日本として下に青海波を置くことで、海を渡って出会っているという異文化の出会いをイメージしました。

ー音楽の繋がりからデザインまで、面白いですね。粥や佐藤さんには、石川のお米を使った冷凍粥も作っていただいています。上出さんにとって佐藤さんのお粥は、どのようなものでしょうか。

この石川のお米を使った冷凍粥は、お米の粒感がちゃんと残っていて、お粥とお出汁の美味しさがありますね。
毎年「上出長右衛門窯 窯まつり」という九谷焼の販売や見学、出店者による飲食テントを出すイベントを開催しています。そのイベントに佐藤さんにも出店してもらったことがあるんです。その時、イベント終わりにお粥を置いていってくださって。そのお粥をいただいて点滴ではないですけど、疲れた体に染み渡るものがあり、癒された優しい感じがじんわりくるなと感じました。そんなお粥が佐藤さんのお粥だと思います。
これを機に、佐藤さんのお粥をたくさんの方に食べていただきたいですね。

第15回上出長右衛門窯 窯まつり
https://www.kamamatsuri.com/

上出長右衛門窯 オンラインショップ
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上出長右衛門窯 9days Shop
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上出瓷藝(かみでしげい)ストア
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